バレエスタジオ騒音問題クレーム

工事内容別

ダンススタジオ防音工事

 

ビル階下の人からのクレームが来てしまった

先日、フリーダイヤルから以下の内容で相談の電話を頂きました。

クレームの内容

ビルの5階に入居しているが、念願のバレエスタジオを開業してまもなく階下の方から音がうるさいとの指摘が複数回・・・困っている。

工事をしてもらった業者さんに相談はしたけどこれ以上はどうにもできないとの回答で困っていて、ダンススタジオ内装センターに行き着いて連絡

施工状況

お客様からの情報としては

置き床工法で、工事前はタイルカーペットが敷き詰めていて、それを撤去して床を造作してもらったとのこと。

弊社が行った対応

とにかく一度現場へ来てほしいとの要望でしたが

私が電話でお伝えしたことは、まずは状況を把握させてほしいので工事内容がわかる資料や工事写真、特に床の構造をメールで送って欲しいとリクエストさせていただきました。

翌日メールでとてもわかり易く資料を送っていただきまして拝見したところ
私が実際にメールで回答した内容が以下になります。

弊社の見解として

※一部割愛しています

詳細な資料
ありがとうございます。

見積書と施工写真を拝見いたしましたところ
結論から申し上げますと弊社と同じ施工方法です。

もしビル側から
防音対策を事前に求められていた場合
対策としては2点ございます。

① 元々貼っていたタイルカーペットは撤去せずに
その上から置き床を作ってタイルカーペットの厚みで少しでも遮音性能を期待します。

②システム床という工法を行います。
システム床とは、床を作るときに壁と切り離して床を作ることです

壁と床がくっついてなく、一体化していない状態ですと
床の振動が壁を伝わないので、遮音効果が期待できます。

しかし

いくらシステム床工法を採用したとしても遮音効果をどの程度下げるのかは
数字的には図りしれずでもありますし床への直接的な振動は避けられません。

階下に響いている音は、踊ったときの振動が壁や床を伝っているの
騒音として階下に出ている状態で人が踊るとなれば、必ず床への振動は避けられません・・・

空気中で流れる音(発声やBGM)などであれば音量をコントロールすることで
トラブルも回避できると思いますが・・・・

私のブログでも何度も書いていますが
騒音問題は初期段階が大事です。
よろしければ読んでみてください。

→ https://dance-studio.tenpo-naisou.jp/

トラブルになった原因は直接的な音だけではない場合がほとんどです。

以下は経験からの話ですから当てはまらないかもしれませんが

・工事前の挨拶をしていなかった
・事前に実際にでる想定の音を聞いてもらうことをしていなかった
※BGMや踊ったときに出る振動の音を聞いてもらうこと
・工事中に階下の方に対しての配慮など
・工事完了の挨拶
・開業する前に挨拶

などなど
些細なことからクレームになったりします。

このように工事業者さんやオーナーさん自身が、工事前から近隣に方々との関係性を築けなかったりすると
開業してからクレームになりやすい場合があります。

多額の費用をかけて床を作り変えても効果がどれほどのものか・・・・
一度クレームを入れてきた人が納得してくれるのか・・・・

繰り返しますが

施工写真を見る限りシステム床を採用していませんが
その他の工事内容は弊社と同じレベルです。

長文になりましたが少しでも参考になればと思い
書かせていただきました。

追伸
バレエ教室だと理解して物件を誘致した不動産会社さんの対応も
気になるところですが・・・・・
ある程度の責任もあるでしょうから、仲介に入ってもらう事が賢明かと思います。

まとめ

お伝えしたように、このブログでも何度となく騒音問題について記事をかいてきましたが、やはりスタジオを作る前よりもスタジオを作る前の段階が大事担ってくる気がしています。

思っている以上に音に関しては敏感に対応することや、周辺の方々との関係性の構築

これが一番重要なのではないかなと思います。

付け足しますが、今回の相談者の案件がソレと言っているわけでは有りませんので誤解しないでください。

工事の方はしっかりと施工されている感じに見えますので、その他でなにかトラブルの原因になることがあればこういったことかなと言った意味ですので。

 

タイトルとURLをコピーしました